3Dプリンタが創発する製造イノベーション、モノづくり大国日本はピンチかチャンスか?
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加熱する3Dプリンタ市場
3Dプリンタ普及で変わるのは製造のスピードとデザイン
3Dプリンタの出現によって、モノづくりはどのように変わるのか。ストラタシス・ジャパンの片山 浩晶氏は3Dプリンタによるメリットを次のように説明した。
「3Dプリンタで製造する最大のメリットはモノづくりのスピードです。過去20年にわたり、3Dプリンタの世界は試作品を早くつくる『ラピッドプロトタイピング(RP)』を中心に回ってきましたが、最近では欧米を中心に『ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング(DDM)』という手法が注目されています。いまや3Dプリンタで治具・金型などのツールだけでなく、製品そのものも作ってしまうのです」
また3Dプリンタによるモノづくりは製造スピードだけでなく、製品のデザインにも影響を与える。片山氏は「たとえば、カメラのような製品も有機的なデザインになり、手にフィットしたものになるでしょう。3Dプリンタで設計することを前提としたデザインに変わってくると思います。このあたりの試みは、まだメーカーでも課題の1つですが、他社と差別化できる大きなポイントになるでしょう。ユーザー企業として考えていくべき視点です」と訴えた。
片山氏によれば、3Dプリンタを導入・活用する企業には共通点があるそうだ。「それは、製造のスピードに重きを置いていることです。お客様の多くは業界のトップランナーであり、それゆえ海外企業がどんどん3Dプリンタでモノづくりの変革を進めていることに、かなり危機感を覚えているのです」(片山氏)
また3Dプリンタの普及・活用を後押しするのが、オープンな開発環境プラットフォームの登場だ。インターネットで起きているオープンソース化の波が、モノづくりの世界でも到来しつつあるというのだ。
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